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★An Evening With BABYMETAL At The House Of
     Blues Chicago  [May 14th, 2015]
                (画像をクリックで原文)
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★Chicago House of BluesでのBABYMETALとの夕べ 
      Kyle Gaddo   [2015 年5月18日]

ぼくはコンサートで『ぞっとした』ことなど、片手で数えられるより少ない回数しかない。
初めての時は2006年にDragonForceが
All That RemainsとHORSE the Bandと一緒に初のアメリカツアーに来たのを見た時だ。
ぼくはちょうど20歳になったばかりで、
それまでは、はるかに小さな場所で小さなショーを見たことがあるだけだった。

”Inhuman Rampage”が発売されたとき、
DragonForceは自然力を超えた存在になっていた。
彼らのステージ上での大騒ぎは観衆を狂乱に巻き込み、HermanとSamが
個人用サイズのトランポリンから飛び上がるように、見る者の魂を高く打ち上げた。
Tempeの『Marqueeシアター』のような大きな場所でさえ満員にした、
彼らのショーは、みな体を激しく揺さぶらざるを得なかったんだ。

その次は、2010年にBetween the Buried and Meが
The Devin Townsend Project、それにCynicも一緒にツアーをやった時だ。
Devin Townsendの観衆は、
ハイエネルギーのリフや天然のこっけいな個性をもつ、この大物を引っぱり出せたし、
あとのCynicのショーは、
より技巧的でプログレッシブなノウハウで観客を癒しているように思えた。

Between the Buried and Meがステージに登場した時は、
今はないTempeの『The Clubhouse』の端から端まで大騒動が巻き起こった。

“Obfuscation”の始まりの瞬間から“White Walls,”の最後まで、
このノース・キャロライナのプログレッシブバンドが
『The Clubhouse』のちっぽけなステージでおなじみの破壊を繰り広げるにつれて、
会場全体がノンストップの全力疾走になった。
体がマッシュで押しつぶされ、観衆がユニゾンで叫び声をあげていたのさ。

そして最後が、
つい最近、日本からの3人の若い女の子たちの姿をした恐怖がやってきた時さ。
BABYMETALが、シカゴの『House of Blues』に来たんだ。

きっと君たちはいぶかしく思っているかもしれない。
一体全体BABYMETALのどこが、一時は“Star Wars 以上”とされた
パワーメタルの悪童である英国の不滅バンドや、
ノース・キャロライナのNo.1輸出品である飢えて凶暴なファンベースに近いと言えるのかと。

共通項は、気をつけて見ていればわかると思うが、観衆なんだ。
うん、そうさ、
あの木曜日にChicagoのHouse of Blues の隅々まで埋め尽くした膨大な数の観客さ。

人によっては、三人の若いレディが率いるバンドが1000人を収容する会場を、
ものの数時間で売り切れにしてしまうなんて気狂いじみていると思うだろう。
その人たちは正しいよ。
日本のプロデューサーの頭脳から巧みに作りだされた邪道のプロジェクトにしては、
BABYMETALは自国内においてさえ”文化的勢力”の地位に到達しているんだ。

若いアイドルグループとパワー/デスメタルのバックバンドとの興味深いフュージョンは、
多くの人々の注目を集めてしまうものになるんだ。
でも、ほら、
今、ぼくたちは世界の反対側で、文字通り完売したショーを目撃しようとしていたんだ。
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BABYMETAL は壮観だった。
この上なくかわいらしいSumetal (Suzuka Nakamoto)、Yuimetal (Yui Mizuno)、
それに Moametal (Moa Kikuchi)が、その小さな体でステージを仕切って、
そのかわいい顔で観衆に火をつけて、大きなわめき声や、甲高い叫び声をあげさせ、
いちばん図体のでかいブラザーさえも、
言語のバリアーにもかかわらず、一緒に唄わせてしまうんだ。

普通6:30開場って言えば、ショーは7:00から7:30ぐらいで開始だよね。
でもBABYMETALは 『普通』のルールに従うタイプじゃないんだ。
いやいや、とんでもないよ。
8時開演までの1時間半の待ち時間なんて堂々たる大バンドだけがやれるもんだぜ。
『Metallica』とか『Iron Maiden』みたいな伝説的な名前だけが、
こういう待ち時間を“okay”にできるんだ。

もっとも、いまぼくらが話しているのはBABYMETALだからね。
最初のアルバムが発売されて、
たったの1年ちょっとで、比喩的に言えばそう― 偉大なバンド ―になっちゃったんだから。

何も映ってないスクリーンがステージを覆っていた。
午後8時を1分過ぎたころ場内は暗くなって、
プロジェクターの光が何も映ってないキャンバスを照らした。
文字が有名な「Star Wars」のイントロをまねて上にスクロールして、
スクリーンに現れた有名なバンドに啓示を受けて
メタルヘッドを一つの傘の下に統一する未来のバンドの物語を語った。
上で触れた『Metallica』と『Iron Maiden』、
それに『Pantera』や、その他たくさんのバンドが出てきた。

BABYMETALがそういう偉大なバンドと肩を並べる、って言うのはうそではないさ。
同じくらいの(それ以上ではないにしても)観衆を集められるんだから。
白いスクリーンの文字が薄れていって
Kami Band
(Takayoshi Ohmura、Mikio Fujioka、BOH、それにAoyama Hidekiで構成される)が
演奏を始め、“Babymetal Death”が会場のスピーカーから激しくく鳴り響き、
スクリーンに裏側から照らされたシートがSumetalの影を浮かび上がらせた。

スクリーンが上に上がって “Babymetal Death”が流れ続ける中、
光のショーが始まり、三人と観衆が”BABYMETAL”のスペルを大声で唱えた。
腕を『Village People』の”YMCA”みたいに振って。
ただしこっちのほうがよりデスメタルっぽいリフ込みだったけど。
 
狂気は止むことなく、BABYMETALが”Iine”に移り、
ショー全体を通じてほぼ完ぺきな振りを見せつけた。
最年長が17歳の三人の若いレディが、
気づかない程度の単純な振りミスさえ1回以上することなく
1時間以上のショーをきっちりやり遂げるなんて信じがたいことだった。

グループは途切れることなく “Uki Uki ★ Midnight”に移り、
既に我々が目撃した際立った演奏をさらに見せてくれた。
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“Uki Uki ★ Midnight”のあと、
ついにBABYMETALの真のバックボーンであるKami Bandが
前方の中央に出てインストルメンタルを披露した。
Takayoshi OhmuraとMikio Fujiokaのギターの合わさった力は驚嘆すべきものだった。
日本における、そしておそらく世界でも、彼らの力量は疑問の余地のないものだから。
BOHは同様に傑出したベーシストで、六弦ベースで狂気のようなリフを聞かせた。
そして、コンサート全体を通じて
ドラマーのAoyama Hidekiは表現においても、抑揚においても、
エネルギーにおいても完全無欠だった。
Kami Bandは真に一見に値する。

Sumetal、 Yuimetal、それに Moametal が
BABYMETALライブのスターである一方でKami Bandのメンバーこそが
それを可能にしているんだ。

少女たちは “Akumu no Rondo”のスタッカートのリフと共に戻ったけど、
Sumetalはそのあとステージを離れ、
YuimetalとMoametalが残って“Onedari Daisakusen”を演奏した。
年下の少女たちは かわいらしい骸骨模様のスゥェットとスカーフで
非の打ちどころのないダンスを踊ったけど、彼らが口パクをやっていることは明らかだった。
想像するに、あれほど動いて、しかもあれほど若くて、
息を切らせないでいるのは困難だろう。
しかし払った金に見合う真のパフォーマンスを見ているという信念は消えてしまう。

もっとも金と言えば、 “Onedari Daisakuse” の半ばくらいのとき、
観衆は狂ったようになり、そこらじゅうにドル札を投げ始めた。
僕のいるところからでは、それが本当のドル札なのか(そうだろうと思ったけど)
それとも偽札なのかはわからなかったけど、
観衆はあのキャッチーなラップ風の部分のところで
(札をまくのが)ぴったりのタイミングだった。

彼らは次に“Catch Me If You Can”に移り、
再びKami Bandのすばらしい演奏に移っていった。
コンサートではバンド名を冠したアルバムの全曲を網羅し、
“Akatsuki”、“4 no Uta”、超キャッチーな“Doki Doki☆Morning”、
いたるところで耳にするリード・シングル“Megitsune”と “Give Me Choco!!”
そして最後に“Ijime, Dame, Zettai.” を演奏した。

BABYMETAL はまた、アンコールナンバーとして
“Headbanger!!”と新曲“Road to Resistance”の2曲を演奏した。
この最後の曲の公式レコーディングは
DragonForceのHerman LiとSam Totman,をフィーチャーしているが
Kami Bandは
この英国のスピードスターのリフをライブで演奏するのに少しも不足はなかった。

ユニットとしてのBABYMETALはすばらしい演奏を提供しているけど、
そのパフォーマンスにおける不調和が明らかになったのは
Kami Bandが前方中央に出てからだった。
この4人
(ドラマーのAoyama Hidekiは定位置から動けないから、彼を除けば3人)の成人がいて、
観衆にアピールするだけの知識もある一方で、3人の若い少女たちは鋳型にはめられ、
他人のエンターテインメントのための特定の仕様にされて、
単にダンスの才能を見せつけ、ポーズを変えられる人形のようにしているだけだ。
少女たちはエージェントを持たず、それは3人のうちの誰であれ、
初めてしゃべったのが、コンサートのほぼ終わりごろに
Sumetalが、シカゴが大好きだと宣言した時だったことから明らかだ。
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このショーのすべてが単に
 「パフォーマンス」だったと気づいたのは、目を開かせる瞬間だった。
BABYMETAL はバンドというよりはギミックなんだ。
その意味ではクレバーではあるけど、アイドルグループ/メタルバンドは
ぼくが2009年に『Metallica』のWorld Magnetic Tour.を見た時のことを思い出させてくれた。
年をとったロッカーたちはステージに上り、演奏をし、すぐに立ち去った。
たぶんサイズの問題なのかもしれない。
BABYMETALは『Metallica』みたいな連中の間では新現象なのかもしれない。
あるいは文化的な違いなのかもしれない、
日本人は北米やヨーロッパの多くのバンドより 控えめだし。
または年齢と関係あるのかもしれない。
少女たちはKami Bandoのメンバーがやったような陽気なやり取りで
観衆にアピールする術を本当に理解する年齢には達していないから。

そのどれであるにせよ、シカゴの人々がコンサートを目いっぱい楽しんだ以上、
その差は大して意味のないことだろう。
1時間半にわたる演奏の一瞬一瞬のすべてで、
メインのピットではノンストップのエネルギーが渦巻いていたんだ。

BABYMETALのファンは模範的であると同時に我慢ならない連中だ。
彼らは顧客として最も望ましい
―与えられるものはどんなものでも一瞬のうちになめとってしまう、
  その商品がどれほど良いものでひどいものでも―
そういうタイプなんだ。
ドローン
(雄蜂、怠け者、たぶんこの人は働き蜂と勘違いしているんだろうと思いますが・・)
という言葉があっているかもしれない。

ぼくは仲間の観客に対し気恥ずかしく感じずにはいられない。
この明らかなギミックを過度に喜んで、舌を口からだらりとたらし、
自分たちに与えられるエサはどんなにぞんざいに投げられても、喜んでなめあげる連中に。

メインピットにいた多くの成人男性、
ぼくの推定では22歳から45歳の観衆は想像できる限界を超えて歓声を上げ続けていた。
この人たちは小さな少女を対象にしたMy Little Ponyを、
もともとの対象だったその少女たちから奪おうとしてるんだ、
“Otaku”の称号を、その起源を理解もせず、
興味の範囲を示すものではなく侮辱するための用語とも知らずに
バッジのように身に付ける連中と同じタイプの人間なんだ。

こうした考えが背筋にひやりとした感触を走らせ、
ぼくはそうした苛立たしい顧客たちとはほとんど関わらずにいられることに感謝した。
ぼくもBABYMETALをギミックとして楽しんだことは否定しないし、
大学で3年半ならったブロークンジャパニーズで一緒に唄いさえした。
いや正直、ドライブに行ったときに友だちをいびるのに使うし。

BABYMETALは楽しくて、キャッチーだとは思うし、
そこにあるミュージシャンシップやすばらしい作品であることは認めるよ。
だけど僕にとっては、それが意図的に作られたギミック以上のものにはならない。
だけど、深く入り込み過ぎているほかの連中ときたら・・・・

唯一この状況を的確に表す言葉は『ぞっとする』だね。
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★このレビューへのコメント翻訳
 以下、ブログ読者からの反応のポイントを抜粋して示します。

ARS 2日前
ギミックとそうじゃないバンドをどうやって区別しているのかわからない。
どんなバンドだってギミックの要素はある。
BABYMETALが好きなのがかっこ悪いと思って
ごまかすために皮肉っぽい見方をしていることを書いているんだろう。

NA 1日前
観客とのやり取りに関する批判から、
君がこのライブの本質を理解していないことが分る。
これは最初から最後まで純粋な劇場型ショーだ
BMが演奏の途中で止まって、小生意気な事をしゃべったりしたら台無しだ
ほかのアイドルグループは
歌と歌の間に5分から10分とってくだらないことをおしゃべりするけど、そんなのごめんだ。
BMコンサートでは目を向けたり、手をたたいたりしてちゃんとやり取りがある

M 2日前
彼らはもう5年やっているプロで、観客を動かすスキルなんて、
他の99%のバンドより持っている
これはブロードウェイのように緻密に組み立てられたショーで、
アドリブの入る余地なんかない
神バンドの観客を動かすスキルは他のバンドと同じようで、新しくなんかない。
3人は完成されたプロで、最高のエンターテイナーの仲間に入る
何もかも気にせずBMを愛するファンを理解できないのは気の毒だ!

JFC 2日前
観客とのやり取り無しがはじめっからBMのコンセプトなんだ
代わりに伝説を示すアニメを使う、それが彼らが<<特別>>なところだ

R 1066 2日前
なんて馬鹿げたレビューだ

DH  2日前
高校の新入生みたいなレビューだ

PW 2日前
3人がきっちり準備したスピーチを不慣れな言語で話しただけで、
エージェンシーがないと決めつけるのか。意味が分からない。
外国に行ったら、どんなベテランの歌手だって片言でちょっとしゃべるだけだ
しゃべらないのはショーの方針、3人は以前のグループの時は普通にやりとりしていた
ほかのいろんな行動からエージェンシーがあるのは明らかだ

NA 2日前
写真は良い
当夜のパフォーマンスとは何の関係もない、
“我慢のならない”傍観者的意見を恥じるべきだ
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★コメントでも叩かれてたように
 最後にディスって終わるレビューとなってはいますが、9割方、大絶賛のレビューでした。
 撮影された写真も素晴らしい物だらけだったのに
 なぜ、最後に捨て台詞のようにディスって締めたのでしょうか
 翻訳された方の見解と感想を付けさせていただきます。

【ブログ主の観測事実】
①ショーはすばらしく楽しい音楽もダンスの質も最高
②神バンドも3人も完璧な演奏だ
③観客は最高に盛り上がっていた
④これはギミックである。

【ブログ主の推定】
⑤3人は言われたことだけをするロボット的立場

【ブログ主の意見】
⑥観衆とその場でやり取りをしないと価値がない
⑦口パクは価値がない
⑧入れ込み過ぎてるファンは気持ち悪い。

 以下個人的意見ですが、
 読んでいるうちにこの人はヘイターとは言えないと思いはじめました。
 ぺドという言葉が見当たらず(見落としていないと思いますが・・)
 この人の言うように観衆にアピールするよう計画されたもの、という定義である限り、
 ほとんどのショーはギミックにならざるを得ないので、正しいのです。

 ショーの質についての苦情は④、この一点のみです、
 ⑤はショーの質とは関係ないので

 ショーの質がすばらしいのに何を投げられても喜ぶファンを批判する、という
 自己矛盾はありますが、当初良くいわれた、一時だけの奇をてらったという批判や、
 そもそもショーの質についての苦情はほとんど無く、
 か細いギミック批判と、勘違いによる観客とのやり取り不足のみが、
 わずかな抵抗線になっていて、降伏寸前のように見えました。

 との事です、管理人の見解もどこかに線を引かなければ
 ライブに来ていたオーディエンスと同化してしまう自分が恐くなって
 捨て台詞を残したように思えました。
 周りと同じになりたくない抵抗のような感じかなぁって印象を持ちましたが、
 皆さんはどう思われたでしょうか。
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★アップを予告した後でPCトラブルで記事更新が遅れた事をお詫びいたします。
 それでは、( ・ω・)ノ゙ シーユー!(←PC立ち上げた途端144個の更新が始まってパニくってた人)